関西電力グループの株式会社オプテージが販売するeo電気の解約方法や手順、最低利用期間と解約精算金の関係、解約するときの注意点について解説します。
eo電気の概要
eo電気とは
eo電気を販売するオプテージは、2016年の電力小売自由化をきっかけに小売電力事業を開始しました。そのほかにインターネットや光電話サービス「eo光」や格安スマホサービス「マイネオ」などの電気通信事業を提供しています。
eo電気はeo光や関電ガスなどとセットにすることで電気料金を安くできます。電気のプランには標準家庭向けのスタンダードプランと使用量の多い家庭向けのシンプルプランがあります。
eo電気のサービス提供エリアは、関西電力と同じです。具体的には、大阪府、京都府、兵庫県(一部除く)、滋賀県、和歌山県、奈良県、福井県(一部)、三重県(一部)、岐阜県(一部)です。
問い合わせ先
eo電気を解約する場合、解約の届け出が必要な場合と不要な場合があります。解約の届け出が必要な場合は、eoサポートダイヤルへ連絡します。受付は電話のみです。
eoサポートダイヤルの電話番号、受付時間、通話料(受付時間 9時~21時(年中無休))
eoサポートダイヤル 電話番号 | 通話料 | |
固定電話、携帯電話、PHSから | 0120-914-755 | 無料 |
上記以外の電話から | 06-7507-1588 | 有料 |
(参考)eo光のサポートダイヤル受付時間 9時~21時(年中無休)
eoサポートダイヤル電話番号 | 通話料 | |
eo光電話、LaLa call から | 1518 | 無料 |
固定電話、携帯電話、PHSから | 0120-919-151 | 無料 |
上記以外の電話から | 050-7105-6333 | 有料 |
eo電気の解約方法
最低利用期間内の解約は解約精算金が必要
eo電気には最低利用期間が設けられています。この期間内にeo電気を解約する場合、解約精算金が必要になります。解約精算金は 3000円(税込 3300円)です。
ここで、最低利用期間は、eo電気の供給開始日の翌月または契約プランを変更した日を含む月から起算して1年間(12カ月目の末日まで)となっています。eo電気の供給を開始した場合、供給開始日を含む月ではなく、供給開始日の翌月から1年間(12カ月)となっていますので注意してください。次の3つは最低利用期間の例です。
- 新規にeo電気と契約した翌月から1年間(12カ月目の末日まで)
- スタンダードプランからシンプルプランに変更した月から1年間(12カ月目の末日まで)
- シンプルプランからスタンダードプランに変更した月から1年間(12カ月目の末日まで)
乗り換えで解約する場合
eo電気を解約する手順は、解約理由により異なります。同じ住居で eo電気から関西電力や他の小売電力事業者へ乗り換える場合、乗り換え先の電力事業者に契約の申し込みをしてください。
乗り換え先の電力事業者が契約者に代わってオプテージに解約を通知し、解約の手続きが完了します。新たな電力事業者と契約すれば、eo電気への解約の届け出はいっさい不要です。
ただし、解約精算金が発生する場合、口座からの引き落としができない場合など、後日 eoサポート(オプテージ)から連絡がくることがあります。
引っ越しで解約する場合
引っ越しの日程が決まったら、契約者本人があらかじめ eo電気の廃止年月日を決めて eoサポートダイヤルへ電話してください。受付は電話のみです。
引っ越しの場合、解約の届け出をしない限り、電気の供給が続き使用料金も加算されますので必ず届け出をしてください。
また、引っ越し先で利用する予定の電力会社へ契約の申し込みをしてください。電力会社によっては申し込みから使用できるようになるまで日数を要することがあります。早めに申し込みしてください。
住居の取り壊しなどで解約する場合
eo電気を契約していた住居を取り壊す、当面住む予定がなく空き家になるなどの場合、契約者本人が、あらかじめ eo電気の廃止年月日を決めて eoサポートダイヤルへ電話してください。受付は電話のみです。
この場合も、解約の届け出をしない限り、電気の供給が続き使用料金も加算されます。空き家でも電気を使えるようにしておきたいときなど必要に応じて解約の届け出をしましょう。
住んでいた方が亡くなられて空き家になる際にも相続人が必要に応じて解約の届け出をしてください。
解約するときに注意すること
引っ越し先がeo電気のサービス提供エリアの場合
eo電気のサービス提供エリアに引っ越す場合は継続してeo電気を利用することができます。継続して利用する場合は解約ではなく移転の連絡をしてください。
しかし、移転の場合は、転居元の契約をいったん解約し、新たな転居先で利用契約をすることになります。従って、移転の場合も最低利用期間の扱いが適用されます。最低利用期間内に移転する場合は解約精算金の支払いが必要です。
もちろんサービス提供エリアであっても eo電気の解約はできます。ただし、eo電気と関電ガスのセット割を利用していた場合、eo電気だけを解約すると関電ガスの利用料金が高くなることがあります。
引っ越し先がeo電気のサービス提供エリア外の場合
eo電気のサービス提供エリア外への引っ越しでeo光に加入している場合、eo光のサービス提供エリア外であれば eo光も使えなくなります。eo光を解約する場合はeo光のサポートダイヤルへ連絡してください。
eo光を解約する場合にも最低利用期間内であれば解約精算金(利用期間に応じて、なし~税込1万3200円)や設備撤去費用(税込1万2000円)が必要です。
関西地方を含む西日本で供給されている電気の周波数は 60Hzです。静岡県の富士川と新潟県の糸魚川を堺に東側の周波数は 50Hzです。このため引っ越し先が東日本の場合、電力事業者が供給する電気の周波数が60Hzから50Hzに変わることがあります。
引っ越し先の電力会社に電気の周波数を確認し、家電をそのまま使えるか確認が必要です。大型の家電はほとんど 50Hz、60Hzのどちらでも使えますが、蛍光灯や電子レンジなどは使えなかったり、無理に使用すると故障の原因になることがあります。家電の対応周波数は、機器に貼付されているラベルや操作マニュアルに記載されています。
解約後の料金支払い
eo電気の解約後、前回の検針日から解約日までの電気料金や解約精算金を引き落としされます。そのため、銀行の引落口座やクレジットカードをすぐに解約しないようにしてください。
電気料金の引き落としがされずに払込みの期限を過ぎると延滞金が加算されます。eo電気へのすべての支払いが終わるまで引落口座やクレジットカードはそのままにしておきます。また口座の残高が支払金額以上あることも確認しておきましょう。
eo電気解約の届け出を忘れていたとき
すぐにeo電気へ連絡
同じ住所でeo電気から別の電力事業者に乗り換える場合は、別の事業者がeo電気へ解約を通知してくれますから届け出を忘れることはありません。
引っ越しの場合、解約の届け出を忘れてしまうことはありがちです。解約の届け出を忘れるとその間、ムダな電気料金がかかります。このようなことがないよう、引っ越しの日程が決まったら必ず eo電気へ解約の連絡をしましょう。
万が一、引っ越した後にeo電気へ解約の届け出をしていないことに気づいたら、すぐにeoサポートダイヤルへ連絡してください。
解約までの電気料金の請求は契約者に来る
解約の届け出を忘れると、マンションやアパートの管理人が電気を使っていたり、まれなことですが、新しい入居者が気づかずに使用していることがあります。解約していない限り電気料金の請求は忘れていた契約者に来ます。
管理人や新しい入居者に料金明細などを見せて相談すれば返金してもらえることもあります。しかし、たいていの場合は忘れていた契約者が支払うしかありません。このようなトラブルにならないよう解約の届け出をしっかりすることです。