毎月の電気使用量によっては、Looopでんきに変えて前より電気料金が高くなった、というケースもあります。そんな場合のLooopでんきの解約方法と違約金の有無について解説します。
他の電力会社に切り替えるときのLooopでんきの解約方法
現在住んでいる家でLooopでんきを解約し、他の電力会社に切り替える方法を説明します。
解約手続きは新しい電力会社がしてくれる
Looopでんきから他の電力会社に切り替える場合は、解約手続きは新しい電力会社がすべて行います。
電力使用者は、切り替える電力会社と契約を結ぶだけでよく、Looopでんきに対しては何もしなくてもOKてす。
Looopでんきの最後の請求はクレジットカードで引き落とされる
Looopでんきの最後の検針から切替日までの電気料金は、これまで通りクレジットカードで決済されます。
最後の請求だけ特別なことをする必要はありません。
引越しするときのLooopでんきの解約方法
引越しする機会にLooopでんきを解約し、引越し先では他の電力会社を使う場合について説明します。
引越し10日前までにLooopでんきコンタクトセンターに電話する
引越しでLooopでんきを解約するときは、自分で解約手続きをする必要があります。
手続き方法は、「Looopでんき コンタクトセンター」(0120-707-454)に電話するだけです。
コンタクトセンターは年中無休で、9:00~20:00の時間帯で受付けています。
大切なのは、引越し日の10日前までに電話することです。連絡が遅れると、引越し後何日か分の電気料金が発生する可能性があります。
切替える電力会社に、引越し先の電力供給開始日を確認する
引越し先で使用する電力会社との契約も、引越し日の10日くらい前には完了しておきましょう。
その際、引越し日を電力会社に伝えて、引越し当日から電気が使えるようにしておく必要があります。
引越し先でもLooopでんきを使用する場合
引越し先でもLooopでんきを使う場合は、解約手続きではなく、引越し手続きになります。
ホームページの「ご契約者様マイページ」の「ご契約情報一覧」にある「引越しする」ボタンから手続きします。
Looopでんきを解約すると違約金を取られる?
電力会社とのトラブルでよく聞くのが、解約のときに発生することがある違約金ですが、Looopでんきの場合はどうでしょうか?
短期解約でも違約金はゼロ
Looopでんきの最大のセールスポイントが「基本料金ゼロ・違約金ゼロ」で、短期間で解約しても違約金はいっさい発生しません。
電力会社で初めて「基本料金ゼロ」のシステムを導入したのがLooopでんきで、その人気を見て基本料金をゼロにする新電力が何社か登場しました。
解約金がゼロの電力会社も何社かありますが、基本料金も違約金もゼロというのは、Looopでんきの他は「ゼロから電気」などごく少数です。
Looopでんきを解約するときの注意点
Looopでんきを解約するかどうか迷っているときの、判断の目安について解説します。
解約してお得になる場合
ワンルームマンションでの1人暮らしなど、契約アンペア数が小さく、電気の使用量も少ない場合は、Looopでんきを解約して大手電力会社に切り替えた方がお得になります。
例えば東京電力管内では、Looopでんきの従量料金は26.4//kWhですが、東京電力は最初の120kWhまでは19円88銭/kWhです。
20A契約で1ヶ月120kWh使用した場合、2社の料金を比較すると、次のようにLooopでんきの方が高くなっています。(燃料調整費などを入れない概算です)
- Looopでんき: 基本料金0円+単価26.4円×120kWh=3,168円
- 東京電力:基本料金572円+単価19.88円×120kWh=2,957円
Looop電気と東京電力の料金比較表
基本料金
契約アンペア | 東京電力 | Looopでんき |
10A | 286円 | 0円 |
15A | 429円 | 0円 |
20A | 572円 | 0円 |
30A | 858円 | 0円 |
40A | 1,144円 | 0円 |
50A | 1,430円 | 0円 |
60A | 1,716円 | 0円 |
従量料金
1ヶ月の使用量 | 東京電力 | Looop電気 |
120kWhまで | 19円88銭 | 26円40銭 |
120kWhをこえ300kWhまで | 26円48銭 | |
300kWh超 | 30円57銭 |
解約すると損をする場合
電気料金は使う量が増えるほど単価が高くなるという、物販の常識とは正反対の「商品」です。
しかし、Looopでんきは使用量に関わらず単価が一定なので、電気の使用量が多い家庭ほどメリットがあります。1ヶ月300kWh以上使っている家庭は、解約するとほとんどの場合損をします。
また、契約アンペア数が大きいほど大手電力会社では基本料金が高くなるので、基本料金がゼロのLooopでんきにメリットがあります。
例えば、50A契約で500kWh使用すると、Looopでんきは約13,200円ですが、東京電力は約14,900円になります。
ほとんど空き家状態の家は、Looopでんきを解約すると損をする
電気の使用量が少ない1人住まいなどは、Looopでんきを解約した方が得だと述べましたが、「空き家に近い状態で月に1~2回掃除に行くだけ」というような場合はLooopでんきのままにしておく方がお得です。
高齢の両親が介護施設に入居するなどで、ほぼ空き家状態の家を管理しなければならないケースが増えています。そんなときは、もしLooopでんきと契約していたのなら、解約しない方がお得だし、電気の供給を停止してもらう必要もありません。
基本料金がゼロなので、月に何回か使った分だけの料金がかかるだけだからです。
Looopでんきのデメリットについて確認
Looopでんきのデメリットとされているものに、「ガスとのセット割がない」と「支払いがクレジットカードのみ」の2つがあります。
しかし、「ガスとのセット割がない」は東京電力管内ではもう古い情報です。Looopでんきは2019年10月からLooopガスもの提供を開始して、東京ガスエリア限定ですが、「Looopでんき+ガス」で電気料金が2%割引になります。
「支払いがクレジットカードのみ」は不便と感じる人も確かにいるでしょうが、クレジット決済にはクレジット会社のポイントが付くというメリットもあります。ポイント還元率が高いカードを選べはLooopでんきのメリットも大きくなります。
まとめ
Looopでんきの解約は、新たに契約する電力会社が解約手続きを代行するので、契約者はなにもしなくてOKです。
短期間でLooopでんきを解約しても、違約金や解約手数料などはいっさいかかりません。
ただし、電気使用量が多い家庭では、Looopでんきを解約すると損をするケースが多いので気をつけましょう。